2014年代のトレンド結婚式は?
感謝の気持ちを伝える“きずな婚”
結婚情報誌のリサーチによると、ここ数年のカップルの大多数が結婚式を行う理由を「親や親族、友人に感謝の気持ちを伝えるため」、「親や親族に喜んでもらうため」と答えています。
結婚式を「自分たちが主役になる日」から「感謝の気持ちを伝える日」ととらえるカップルが増えていると考えられます。
挙式の際の演出もチャペルの入口で母親にヴェールをおろしてもらう「ベールダウン」、互いの両親も一緒に参加してケーキを食べさせあう「ファーストバイト」、家族や友人にエスコートされての入退場など、両親との絆を再確認し、関係を深める「心がつながる結婚式」が人気を集めています。
ゲストを主体にした“おもてなし婚”
カップルの感謝を伝える志向の高まりにより、結婚式の主役は新郎新婦から“みんな”に変化しています。
そのため、祝福してくれるゲストの楽しみや満足を意識した「おもてなし感」が重視されています。
キーワードはお腹も気持ちもしっかり満たす「美味しい料理と楽しい時間」。
料理にかける予算が増加傾向にあることからも、おもてなしに重きを置いているのが分かります。
フラワーシャワーやバルーンリリースで一体感を楽しんだり、席札に手書きのメッセージを添えたり、デザートビュッフェで新郎新婦がスイーツを取り分けたり……。
演出の面でも、積極的にゲストと触れ合う時間を持ち、一人ひとりの関わりを大切にした内容を計画するカップルが増えています。
シミを消してゴールイン
あえて何もしない“ナシ婚”
厚生労働省の発表によると、2011年に結婚したカップルは約67万組なのに対し、年間の結婚式は約35万件(2005年経済産業省調べ)しかありません。
実は結婚したカップルのおよそ2組に1組は結婚式を挙げていないことになります。
その理由の多くは、「費用が高い」「ほかのことにお金を使いたい」というものです。現代の経済状況や将来の生活を考え、大きな出費を控えたいという気持ちがはたらくのかもしれません。
記念写真だけのフォト婚や親族での食事会&友人との二次会という、低予算ウエディングも見かけるようになりました。
その一方、「お金をかけてまで結婚式を挙げることに意味があるのか?」という疑問を持つカップルも増えています。特にお決まりのパターンや感動させようとする演出志向に嫌悪感があるようですね。